『クレヨンしんちゃん大全 2020年増補版』を買いました

2011年の20周年の際に発売された『クレヨンしんちゃん大全』に、それ以降の情報などが追加された本『クレヨンしんちゃん大全 2020年増補版』を買いました。

最初パラパラっと見た時は、ホントに新規インタビューとちょろっと情報追加されただけだな…とか思っちゃったけど、ちゃんと読んだらやっぱ買ってよかったと思えたし、興奮してブログ書いてます。

双葉社の鈴木けんすけさんインタビューではたぶん今まで語られてないであろう臼井先生の話も出てた。
この10年間の映画監督インタビューも思った以上に濃くて、それぞれの持つクレしん像がアツイ。しんのすけというキャラクターの魅力は尽きないんだなぁ。あと、どこかしら素敵にネジが飛んでる部分がある人じゃないとクレしんの監督は出来ないのかもしれないと思ったw
小林由美子さんは、技術的にも人柄的にも、2代目しんのすけはこの人しかいなかったって思える存在。本当に小林さんで良かった。
末吉裕一郎さん、めちゃくちゃスゴいアニメーターなのに、終始仕事仲間を褒めて本人は謙遜されていて、若手のアニメーターに注目してほしいと語られていてますます尊敬する。

データ系記事は基本以前のままだけど、その辺もまたしっかり読み直そう。あと歴代監督、編集者インタビューとかも、何度も読んでるけどあらためて読むと再発見ありそう。読もう!

…でも、ちょっとだけ欲を言うと、戦国大合戦公開時に発売された映画大全のときみたいに、直接の関係者でない立場からのコラム、分析、(プロの)ファン視点からの文章もいくつか読んでみたかったり…。
この本って全体的にくだけた感じはあんまないというか、情報や歴史、データをしっかりまとめた教科書的な感じもあるから、もっと評論的な要素が欲しい気持ちもある。
末吉さんのインタビューはケトルのクレしん特集に続けてまた読めたけど、メインアニメーター、脚本家など過去にインタビュー受けてないスタッフ、キャストのインタビューももっと読みたい。最近テレ朝のサイトに載ったアニメスタッフのインタビューでもクレしんについての考えに感動したし。いろんな人のクレしんへの思いを聞きたい。そしてクレしんをもっと好きになりたい。
勝手にいろいろ書いたけど、これも十分ファン垂涎の内容のしっかりした本なので、めちゃくちゃディープなのはまた違う雑誌とか35周年の際に期待しよう!

とにかく、クレしんってまだまだいくらでも掘り下げようがあるし、あらゆる側面から語りしろがありすぎると思うんですよ。そんなこと言い出したらどの長寿作品もそうだろうけど。長寿作品は、長寿になる理由や面白いポイントがとんでもない数あるから続いてるんだもんな〜。すごいよな〜。すごいもののすごさをしっかり言えるようになりたいよな〜

こっから余談ですけど、『新クレヨンしんちゃん』のUYスタジオのスタッフについては全然明かされないな〜。コミック版SHIN-MENとか映画コミカライズとかいろいろ描かれてる相庭健太先生はおそらく関わってるんじゃないかと思うけど、ハッキリ公言してないと思うし。
そもそも相庭先生がどういう経緯でクレしんに関わることになったのかも謎…デビュー作が映画BALLADの時期のアニメコミカライズで、他に連載経験があったりする訳じゃないみたいだし。
普通に考えると、ドラベースむぎわらしんたろう先生みたいな臼井先生のアシスタント経由なのかな?後期はアシスタントがいたっていうのは編集者のインタビューで明らかになってるし。
でもまぁ「臼井儀人&UYスタジオ」って作者名にして、徹底して詳しく明かさないのも意志を継ぐ姿勢としてはカッコイイし、10年特に触れてこなかったんだからこれからもそうなんだろう。でも気になるな。
自分が知らないだけで明かされてたらごめんなさい。教えてください。

じゃ!